「何これ……」
1月下旬、神奈川県大和市のある市立小学校の保護者の間で動揺が広がった。
4月から入学する新1年生の保護者を対象にした学校説明会の終盤、PTAから配られた「PTAご加入をご検討中の方へ」と題する文書に、こう記されていた。
「加入をご希望されない場合は(物品の)提供や支給や(活動や登校班への)参加をお約束することができません」
文書はPTAへの入会の判断を保留した保護者に渡された。
登校班や防災備品などの物品などについて「PTA会費を原資とし、PTAの活動として会員児童に提供される物品やサービス」だとし、「登校班に所属されない方は、原則毎日保護者と登校してください」ともあった。
「子どもを人質に強制する脅し」
「あまりに差別的」とSNSなどで広く拡散。ある保護者は「子どもを人質に取って入会を強制する脅し」と憤る。実際、登校班に入れてもらえない恐怖で入会したママ友もいたという。
「子ども同士のいじめにつながるかもしれず、こんな文書を配らせる学校もどうかしている」
学校は「正式なルートを通っておらず、学校側に内容の相談がないまま配布されてしまった」と説明し、PTAの役員会を開いて是正を求めるとともに、文書を受け取った保護者に個別に電話し、「PTAの加入・非加入に関係なく希望する子どもは登校班に参加できる」と伝えたという。
「任意加入」周知する改革をしたが
長い間、保護者全員が自動加…